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反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)療法について

《うつ病の薬物療法について》

 うつ病の方には薬物療法として抗うつ薬が使用されることが多いですが、約1/3の方は抗うつ薬による十分な効果がみられないことが知られています。また、抗うつ薬による副作用のために十分量の服用ができない方も多くいらっしゃいます。

このように改善が見込めずうつ状態に苦しんでいる方にとっては認知行動療法など非薬物療法はありましたが、治療の選択肢は決して多いとは言えない状況でした。2019年から保険適応として認められた反復経頭蓋磁気刺激治療(rTMS)はうつ病の新たな選択肢となっています。

《反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)療法とは》

  • 左前頭部に1回40分ほどの規則的な磁気刺激を与えることで、抗うつ効果を認めるとされています。
  • 副作用は磁気による頭部の痛みを訴えることが多いですが、薬物療法に比べて副作用が少ないのが特徴です。副作用等で治療中止の希望がございましたらいつでも中止できます。
  • 磁気の影響を受けやすい心臓ペースメーカーを着けている方、インプラントを装着している方は使用できないことになっています。その他適応外の条件につきましては病院へお問合せください。
  • 治療中は機械から大きな音がするため耳栓をつけて頂きます。
  • 治療中はリラックスするためにモニターで好きな映像をみながら過ごして頂きます。
  • 治療の有効率は3~4割といわれており、6~7割の方は十分な反応がみられません。
  • 1回40分ほどの治療を週5日前後の頻度で繰り返し行う必要があるため、原則入院して治療を受けて頂いております。
  • 最大6週間(合計30回)治療を受けることは可能ですが、3週間目の時点で治療判定を行い、治療効果が乏しいと判断された方は中止となります。
  • うつ病、うつ状態の方を対象とした治療法ですが、治療の対象とならない方もおられますので気になる点は病院へお問合せください。
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