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精神科作業療法について

作業療法の紹介

入院・外来の方に個別又は集団(5~8名程度の小グループから、25名程度の大グループ)の様々な活動(創作活動、スポーツ、料理、パソコン、ネイル等)を通して働きかける治療および援助を行います。

手芸 レジン ネイル
ナス味噌 ビーフン 洋菓子

例えば・・・・

ストレスの発散、生活のリズムの改善、人との関わりの経験、社会生活に必要な技能の習得、再発を予防するための知識の習得などを目的として、症状があっても人の中で過ごせる体験や一つの物を作り上げる体験などを積み重ねていきながら、症状への対処の仕方や人と関わっていく中での対処の仕方などを具体的・現実的な活動を通して経験していきます。

具体的にはこんな方が利用されています。
  • 気軽に人と話せるようになりたい。
  • 生活のリズムを作りたい。
  • 社会性や協調性を身につけたい。
  • 人の中で過ごせるようになりたい。
  • 自分の時間を楽しめる趣味を見つけたい。
  • 料理が作れるようになりたい。
  • 一人で生活するのにお金の管理ができるようになりたい。など

活動紹介

棟内の多目的ホール
作業療法棟前に立つ
イチョウの樹

回想法

言語的交流ができる軽度~中程度の認知症の方(入院中の方)が対象で、昔の写真や資料を用いた談話を中心とした活動です。
自分の人生に対して肯定的な思いが持てる、気持ちを和ませ感情を和らげる、人との交流で孤立感・孤独感を軽減する目的があります。

健康・暮らし講座

生活習慣病の改善・予防や睡眠不足解消法等、健康・暮らしに関することをテーマにグループワークと学習会を行っています。参加者ご自身の生活の見直しにも役立ちます。

フットサル同好会

こだま病院の利用者によるフットサルチームです。ストレッチ、パス練習、シュート練習、ミニゲーム等を行います。雨天時には作業療法棟でミーティングをしたりフットサルの映像をみたりしています。平成28年12月には初めて、九州大会に出場しました。

料理活動

退院後の生活に向けて、レトルトなどを利用した簡単な調理から糖尿病やダイエットなどの目的に合わせた料理のグループがあります。共通した目的があるメンバーの中で悩み不安を分かち合うことも目的の一つになっています。

社会復帰グループ

長期入院者を対象にグループホームも含めた在宅を想定して、お惣菜の買い物や図書館などの社会資源の利用、簡単料理の経験などを体験していきます。また、グループホームの見学や入居者の話を聞く場面を作り、具体的にイメージできるような計画を立ています。

活動事例

棟内の多目的ホール
調理活動の風景

現在実施している作業療法活動の一部を紹介します。

料理グループ<男性中心のグループ>週1回(入院・外来)

退院後の生活に向けて調理に関する簡単な技術や知識の習得が必要となる方

料理グループ<女性中心のグループ>週1回(入院・外来)

退院後の家事や対人交流に不安を持っており、家事を身につけたいと感じている方

※同性、同年代の共通の悩みを共有できる仲間作り、買い物や献立作成など流れにそった調理技術獲得と知識の向上を目的に5~8名程度のグループで活動します。

利用者の声

こだま病院作業療法(OT)利用者へのアンケートより

  • 楽しめる体験・新しい体験・懐かしい体験
  • 健康な面から入る・できるところ・したいことから入る
  • 仲間づくり
  • 気分転換・衝動の発散
  • 症状の軽減、なやみや不安をとりのぞいてもらえる
  • 基礎体力の回復・維持
  • 社会生活リズム・技能の習得
  • 趣味を広げる
  • 無くてはならないもの、薬だけではダメ
  • 元気、やる気、健康の源、さわやかな気持ちになる
  • 自分の気持ちをはきだせる、悩みを共有できる
  • 心の支えになる
  • 息抜きができる
  • 活動の中で交流がもてる
  • 心と体のリハビリ
  • 他の人と仲良くなれるきっかけをつくれる
  • 寂しさをまぎらすことができる
  • 趣味を維持できる
  • ひとつのことをやる充実感、達成感がある
  • デイケアや授産施設へのステップになった
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